教えて!ExcelVBA!

ExcelVBAの基礎知識・書き方について紹介します。

ExcelVBAでLCase関数の使い方

構文

構文は以下の通りです。

LCase(文字列)

解説

LCase関数は、指定した文字列内のすべての英字を小文字に変換するための関数です。文字列の中に数字や記号が含まれていても、それらは変更されません。また、日本語の文字に影響はありません。大文字のアルファベットのみが対象となります。文字列は、小文字に変換したい文字列を指定します。

プログラミング例

具体的なプログラミング例を紹介します。

(例1)名前を小文字に変換する

Sub 小文字に変換する()
    Dim 名前 As String
    Dim 結果 As String
    名前 = "YAMADA TARO"
    結果 = LCase(名前)
    MsgBox "小文字に変換された名前は: " & 結果
End Sub

上記のプログラムでは、名前という変数に "YAMADA TARO" という大文字の文字列を格納しています。それを LCase関数を使って小文字に変換し、結果をメッセージボックスで表示します。結果として表示されるのは "yamada taro" です。

(例2)文章全体を小文字に変換する

Sub 文章を小文字にする()
    Dim 文章 As String
    Dim 小文字文章 As String
    文章 = "Excel VBA はとても便利です。HELLO WORLD!"
    小文字文章 = LCase(文章)
    MsgBox "変換後の文章: " & 小文字文章
End Sub

上記のプログラムでは、文章に英字を含む文章を代入し、LCase関数を使って英字部分を小文字に変換しています。結果として "excel vba はとても便利です。hello world!" が表示されます。数字や日本語には影響がないことがわかります。

まとめ

LCase関数は、文字列内の英字をすべて小文字に変換する便利な関数です。特に、データの整形や比較の際に役立ちます。大文字と小文字を区別しない処理を行う場合に使用することがよくあります。また、日本語や記号は変換の対象外なので安心して使えます。