教えて!ExcelVBA!

ExcelVBAの基礎知識・書き方について紹介します。

ExcelVBAでVarType関数の使い方

構文

構文は以下の通りです。

VarType(式)

解説

VarType関数は、指定した式のデータ型を示す整数値を返します。例えば、整数型のデータには2、文字列型には8というように、各データ型に対応する数値が返されます。この関数は、データ型を確認したいときや、変数の型に応じて処理を分けたいときに便利です。

【データ型】

戻り値 データ型 内容
0 Empty 初期化されていない変数
1 Null 無効なデータ
2 Integer 整数(16ビット、範囲:-32,768〜32,767)
3 Long 長整数(32ビット、範囲:-2,147,483,648〜2,147,483,647)
4 Single 単精度浮動小数点数(範囲:-3.402823E38〜3.402823E38)
5 Double 倍精度浮動小数点数(範囲:-1.79769313486232E308〜1.79769313486232E308)
6 Currency 通貨型(小数点以下4桁)
7 Date 日付型
8 String 文字列型
9 Object オブジェクト型
10 Error エラー型
11 Boolean 論理値型(TrueまたはFalse)
12 Variant Variant 型(配列以外)
13 DataObject データオブジェクト
14 Decimal 十進数型
17 Byte バイト型(範囲:0〜255)
8192 Array Variant 型の配列

プログラミング例

具体的なプログラミング例を紹介します。

Sub データ型を確認する()
    Dim 変数 As Variant
    変数 = 123
    MsgBox "変数のデータ型は " & VarType(変数) & " です。"
    変数 = "こんにちは"
    MsgBox "変数のデータ型は " & VarType(変数) & " です。"
    変数 = True
    MsgBox "変数のデータ型は " & VarType(変数) & " です。"
    変数 = 3.14
    MsgBox "変数のデータ型は " & VarType(変数) & " です。"
End Sub

上記のプログラムは、以下の内容となります。
①変数に整数123を代入し、そのデータ型をVarType関数で確認します。結果は2で、これは整数型(Integer)を示します。
②変数に文字列"こんにちは"を代入し、再度VarType関数を使います。結果は8で、これは文字列型(String)を示します。
③変数に論理値Trueを代入し、そのデータ型を確認します。結果は11で、これは論理型(Boolean)を示します。
④最後に変数に小数値3.14を代入し、そのデータ型を確認します。結果は5で、これは単精度浮動小数点数型(Single)を示します。

まとめ

VarType関数を使うと、変数や式のデータ型を数値で確認できます。プログラム内で変数の型を確認することで、異なるデータ型に応じた処理を行うことが可能です。