構文
構文は以下の通りです。
VarType(式)
解説
VarType関数は、指定した式のデータ型を示す整数値を返します。例えば、整数型のデータには2、文字列型には8というように、各データ型に対応する数値が返されます。この関数は、データ型を確認したいときや、変数の型に応じて処理を分けたいときに便利です。
【データ型】
戻り値 | データ型 | 内容 |
0 | Empty | 初期化されていない変数 |
1 | Null | 無効なデータ |
2 | Integer | 整数(16ビット、範囲:-32,768〜32,767) |
3 | Long | 長整数(32ビット、範囲:-2,147,483,648〜2,147,483,647) |
4 | Single | 単精度浮動小数点数(範囲:-3.402823E38〜3.402823E38) |
5 | Double | 倍精度浮動小数点数(範囲:-1.79769313486232E308〜1.79769313486232E308) |
6 | Currency | 通貨型(小数点以下4桁) |
7 | Date | 日付型 |
8 | String | 文字列型 |
9 | Object | オブジェクト型 |
10 | Error | エラー型 |
11 | Boolean | 論理値型(TrueまたはFalse) |
12 | Variant | Variant 型(配列以外) |
13 | DataObject | データオブジェクト |
14 | Decimal | 十進数型 |
17 | Byte | バイト型(範囲:0〜255) |
8192 | Array | Variant 型の配列 |
プログラミング例
具体的なプログラミング例を紹介します。
Sub データ型を確認する()
Dim 変数 As Variant
変数 = 123
MsgBox "変数のデータ型は " & VarType(変数) & " です。"
変数 = "こんにちは"
MsgBox "変数のデータ型は " & VarType(変数) & " です。"
変数 = True
MsgBox "変数のデータ型は " & VarType(変数) & " です。"
変数 = 3.14
MsgBox "変数のデータ型は " & VarType(変数) & " です。"
End Sub
Dim 変数 As Variant
変数 = 123
MsgBox "変数のデータ型は " & VarType(変数) & " です。"
変数 = "こんにちは"
MsgBox "変数のデータ型は " & VarType(変数) & " です。"
変数 = True
MsgBox "変数のデータ型は " & VarType(変数) & " です。"
変数 = 3.14
MsgBox "変数のデータ型は " & VarType(変数) & " です。"
End Sub
上記のプログラムは、以下の内容となります。
①変数に整数123を代入し、そのデータ型をVarType関数で確認します。結果は2で、これは整数型(Integer)を示します。
②変数に文字列"こんにちは"を代入し、再度VarType関数を使います。結果は8で、これは文字列型(String)を示します。
③変数に論理値Trueを代入し、そのデータ型を確認します。結果は11で、これは論理型(Boolean)を示します。
④最後に変数に小数値3.14を代入し、そのデータ型を確認します。結果は5で、これは単精度浮動小数点数型(Single)を示します。
まとめ
VarType関数を使うと、変数や式のデータ型を数値で確認できます。プログラム内で変数の型を確認することで、異なるデータ型に応じた処理を行うことが可能です。