構文
構文は以下の通りです。
WorksheetFunction.Roman(数値, [形式])
解説
WorksheetFunctionは、ExcelVBAの組み込みオブジェクトで、Excelのワークシート関数をVBAから呼び出す際に使用します。Roman関数は、数値をローマ数字に変換するExcelの関数です。数値は、ローマ数字に変換したい整数を指定します。1以上3999以下の整数を指定する必要があります。形式(省略可能)は、ローマ数字の形式を指定します。0から4までの値を指定できます。形式の違いによって、ローマ数字の表現方法が少し変わります。指定しない場合はデフォルトで0が使用されます。
【形式の種類】
値 | 内容 |
0 | 古典的ローマ数字 (標準形式) |
1 | 簡略化ローマ数字 (最初の簡略化) |
2 | さらに簡略化されたローマ数字 |
3 | より簡潔な表現 |
4 | 最も簡略化されたローマ数字 |
プログラミング例
具体的なプログラミング例を紹介します。
Sub ローマ数字変換()
' 数値を入れる変数
Dim 数値 As Integer
' 変換結果を入れる変数
Dim ローマ数字 As String
' A1セルの数値を取得
数値 = Range("A1").Value
' ローマ数字に変換してB1セルに表示
ローマ数字 = WorksheetFunction.Roman(数値, 0)
Range("B1").Value = ローマ数字
' 結果のメッセージを表示
MsgBox "数値 " & 数値 & " はローマ数字で " & ローマ数字 & " です。"
End Sub
' 数値を入れる変数
Dim 数値 As Integer
' 変換結果を入れる変数
Dim ローマ数字 As String
' A1セルの数値を取得
数値 = Range("A1").Value
' ローマ数字に変換してB1セルに表示
ローマ数字 = WorksheetFunction.Roman(数値, 0)
Range("B1").Value = ローマ数字
' 結果のメッセージを表示
MsgBox "数値 " & 数値 & " はローマ数字で " & ローマ数字 & " です。"
End Sub
上記のプログラムは、WorksheetFunction.Romanを使い、数値をローマ数字に変換し、ローマ数字という変数に保存しています。ここでは形式を0に設定し、標準的なローマ数字を表示します。変換されたローマ数字をセル"B1"に表示します。
まとめ
WorksheetFunction.Roman関数は、数値を簡単にローマ数字に変換できる便利な機能です。オプションの形式引数を使って、異なるローマ数字の書式も試すことができます。実際に変換した結果をセルに表示し、メッセージボックスで確認する方法も簡単に実装できます。