構文
構文は以下の通りです。
Application.Quit
解説
Application.Quitは、Excelアプリケーションを終了するためのVBA関数です。この関数を使用すると、Excelのウィンドウが閉じられ、Excelの動作が終了します。このとき、保存されていないブックがある場合は保存を促すメッセージが表示されるため、必要に応じて事前に保存処理を行うことをおすすめします。
プログラミング例
具体的なプログラミング例を紹介します。
(例1)Excelを終了するだけのプログラム
Sub 終了する()
Application.Quit
End Sub
Application.Quit
End Sub
上記のプログラムでは、実行するとそのままExcelアプリケーションが終了します。保存されていないデータがある場合は、ユーザーに保存を促すダイアログが表示されます。
(例2)ブックを保存してから終了するプログラム
Sub 保存して終了する()
Dim 確認メッセージ As String
確認メッセージ = "保存して終了しますか?"
' ユーザーに保存するか確認
If MsgBox(確認メッセージ, vbYesNo) = vbYes Then
ThisWorkbook.Save ' 現在のブックを保存
Application.Quit ' Excelを終了
Else
MsgBox "終了をキャンセルしました。"
End If
End Sub
Dim 確認メッセージ As String
確認メッセージ = "保存して終了しますか?"
' ユーザーに保存するか確認
If MsgBox(確認メッセージ, vbYesNo) = vbYes Then
ThisWorkbook.Save ' 現在のブックを保存
Application.Quit ' Excelを終了
Else
MsgBox "終了をキャンセルしました。"
End If
End Sub
上記のプログラムでは、終了前にユーザーに保存するか確認します。MsgBox関数を使って、ユーザーが「はい」を選択するとブックが保存され、Excelが終了します。もし「いいえ」を選択した場合、終了処理は行われません。
まとめ
Application.Quit関数を使うと、Excelアプリケーションを終了させることができます。保存していないブックがある場合は、ユーザーに保存を促すダイアログが表示されます。終了前に保存処理を行うかどうかの確認を行うことが一般的です。