教えて!ExcelVBA!

ExcelVBAの基礎知識・書き方について紹介します。

ExcelVBAのWorksheetFunctionオブジェクトで使用するMedian関数の使い方

構文

構文は以下の通りです。

WorksheetFunction.Median(数値1, [数値2], [数値3], ...)

解説

WorksheetFunctionは、ExcelVBAの組み込みオブジェクトで、Excelのワークシート関数をVBAから呼び出す際に使用します。Median関数は、与えられた数値を昇順に並べた時に中央に位置する値です。数値が偶数個の場合は、中央の2つの値の平均がメディアンとなります。数値1, [数値2], [数値3], ...は、中央値を求めたい数値のリストとなり、少なくとも1つの数値を指定する必要がありますが、複数の数値を指定することも可能です。データが奇数個の場合は、中央の値がそのまま中央値になります。データが偶数個の場合は、中央に位置する2つの数の平均が中央値になります。

(例1)奇数個のデータセット

1, 3, 5, 7, 9

この場合、中央の値は5です。よって、メディアンは5です。

(例2)偶数個のデータセット

1, 3, 5, 7

この場合、中央の値は3と5です。この2つの値の平均をとり、メディアンは4となります。

プログラミング例

具体的なプログラミング例を紹介します。

Sub メディアンを求める()
    ' 日本語変数を使用
    Dim データ範囲 As Range
    Dim 結果 As Double
    ' シートの範囲を設定(例:A1:A5の範囲)
    Set データ範囲 = Range("A1:A5")
    ' メディアンを計算
    結果 = WorksheetFunction.Median(データ範囲)
    ' 結果をメッセージボックスで表示
    MsgBox "メディアンの値は " & 結果 & " です。"
End Sub

上記のプログラムは、セル範囲(A1:A5)から中央値を計算し、結果をメッセージボックスで表示しています。

まとめ

Median関数は、与えられた数値のデータセットの中央値を求める関数です。中央値とは、データを昇順に並べたときに中央に位置する値のことを指します。この関数は、データが多数あっても、中央の値を簡単に見つけ出すために使用されます。