教えて!ExcelVBA!

ExcelVBAの基礎知識・書き方について紹介します。

ExcelVBAでStrConv関数の使い方

構文

構文は以下の通りです。

StrConv(文字列, 変換種類 [, ロケールID])

解説

StrConv関数は、文字列に変換したいテキストを指定します。変換種類には、文字列をどう変換するかを指定します。例えば、大文字に変換したり、ひらがなをカタカナに変えたりします。ロケールID (省略可能)には、使用する言語や国に基づいたロケールを指定します。省略すると、システムのデフォルトロケールが使われます。

【変換種類】

定数 内容
vbUpperCase 文字列をすべて大文字に変換
vbLowerCase 文字列をすべて小文字に変換
vbProperCase 各単語の最初の文字だけを大文字に変換
vbWide 半角文字を全角文字に変換
vbNarrow 全角文字を半角文字に変換
vbKatakana ひらがなをカタカナに変換
vbHiragana カタカナをひらがなに変換

プログラミング例

具体的なプログラミング例を紹介します。

Sub 文字列変換例()
    Dim 元の文字列 As String
    Dim 変換後の文字列 As String
    元の文字列 = "こんにちわ"
    ' ひらがなをカタカナに変換
    変換後の文字列 = StrConv(元の文字列, vbKatakana)
    MsgBox "カタカナに変換: " & 変換後の文字列
    ' 小文字を大文字に変換
    元の文字列 = "hello"
    変換後の文字列 = StrConv(元の文字列, vbUpperCase)
    MsgBox "大文字に変換: " & 変換後の文字列
End Sub

上記のプログラムは、最初に「こんにちわ」というひらがなをStrConv関数でカタカナに変換し、結果をメッセージボックスで表示します。次に、英語の「hello」を小文字から大文字に変換し、その結果を表示します。vbUpperCaseを使うことで、すべての文字が大文字になります。

まとめ

StrConv関数は、テキストの文字列をさまざまな形式に変換するために使用されます。大文字・小文字変換、ひらがな・カタカナ変換、全角・半角変換などが簡単に行えるので、特に日本語や多言語対応のExcelシートでは非常に便利です。変換種類を適切に指定することで、目的に応じた文字列の操作が可能です。