ExcelVBAでは、ヘッダーやフッターに設定できるコードがいくつかあり、それぞれ特定の情報を挿入するために使用します。これらのコードを使うと、自動的に日付や時間、ファイル名などを挿入できます。
コード一覧
主なコードを紹介します。
コード | 内容 |
&D | 現在の日付 |
&T | 現在の時刻 |
&F | ファイル名 |
&A | シート名 |
&P | 現在のページ番号 |
&N | 総ページ数 |
&Z | ファイルのパス |
&G | グラフィック(画像) |
プログラミング例
具体的なプログラミング例を紹介します。
&D - 日付を表示
Sub ヘッダーに日付を設定()
Dim ヘッダー内容 As String
ヘッダー内容 = "&D" ' 日付を表示するコード
ActiveSheet.PageSetup.CenterHeader = ヘッダー内容
End Sub
Dim ヘッダー内容 As String
ヘッダー内容 = "&D" ' 日付を表示するコード
ActiveSheet.PageSetup.CenterHeader = ヘッダー内容
End Sub
このコードを実行すると、アクティブシートの中央ヘッダーに現在の日付が表示されます。
&T - 時刻を表示
Sub フッターに時刻を設定()
Dim フッター内容 As String
フッター内容 = "&T" ' 時刻を表示するコード
ActiveSheet.PageSetup.LeftFooter = フッター内容
End Sub
Dim フッター内容 As String
フッター内容 = "&T" ' 時刻を表示するコード
ActiveSheet.PageSetup.LeftFooter = フッター内容
End Sub
このコードは、フッターの左側に現在の時刻を表示します。
&F - ファイル名を表示
Sub ヘッダーにファイル名を設定()
Dim ヘッダー内容 As String
ヘッダー内容 = "&F" ' ファイル名を表示するコード
ActiveSheet.PageSetup.RightHeader = ヘッダー内容
End Sub
Dim ヘッダー内容 As String
ヘッダー内容 = "&F" ' ファイル名を表示するコード
ActiveSheet.PageSetup.RightHeader = ヘッダー内容
End Sub
アクティブシートの右ヘッダーに、ファイル名が表示されます。
&A - シート名を表示
Sub フッターにシート名を設定()
Dim フッター内容 As String
フッター内容 = "&A" ' シート名を表示するコード
ActiveSheet.PageSetup.CenterFooter = フッター内容
End Sub
Dim フッター内容 As String
フッター内容 = "&A" ' シート名を表示するコード
ActiveSheet.PageSetup.CenterFooter = フッター内容
End Sub
このコードでは、中央フッターにシート名が表示されます。
&P - ページ番号を表示
Sub フッターにページ番号を設定()
Dim フッター内容 As String
フッター内容 = "&P" ' ページ番号を表示するコード
ActiveSheet.PageSetup.RightFooter = フッター内容
End Sub
Dim フッター内容 As String
フッター内容 = "&P" ' ページ番号を表示するコード
ActiveSheet.PageSetup.RightFooter = フッター内容
End Sub
フッターの右側に現在のページ番号が表示されます。
&N - 総ページ数を表示
Sub ヘッダーに総ページ数を設定()
Dim ヘッダー内容 As String
ヘッダー内容 = "&N" ' 総ページ数を表示するコード
ActiveSheet.PageSetup.LeftHeader = ヘッダー内容
End Sub
Dim ヘッダー内容 As String
ヘッダー内容 = "&N" ' 総ページ数を表示するコード
ActiveSheet.PageSetup.LeftHeader = ヘッダー内容
End Sub
このコードは、左ヘッダーにドキュメントの総ページ数を表示します。
&Z - ファイルのパスを表示
Sub フッターにファイルパスを設定()
Dim フッター内容 As String
フッター内容 = "&Z" ' ファイルパスを表示するコード
ActiveSheet.PageSetup.LeftFooter = フッター内容
End Sub
Dim フッター内容 As String
フッター内容 = "&Z" ' ファイルパスを表示するコード
ActiveSheet.PageSetup.LeftFooter = フッター内容
End Sub
フッターの左側にファイルのパスが表示されます。
&G - 画像を挿入
Sub ヘッダーに画像を挿入()
Dim ヘッダー内容 As String
ヘッダー内容 = "&G" ' 画像を挿入するコード
' このコードでは画像のパスを手動で設定する必要があります
ActiveSheet.PageSetup.LeftHeader = ヘッダー内容
' 画像ファイルを指定する
ActiveSheet.PageSetup.LeftHeaderPicture.Filename = "C:\画像のパス\image.png"
End Sub
Dim ヘッダー内容 As String
ヘッダー内容 = "&G" ' 画像を挿入するコード
' このコードでは画像のパスを手動で設定する必要があります
ActiveSheet.PageSetup.LeftHeader = ヘッダー内容
' 画像ファイルを指定する
ActiveSheet.PageSetup.LeftHeaderPicture.Filename = "C:\画像のパス\image.png"
End Sub
このコードを使用すると、左ヘッダーに指定された画像が挿入されます。
まとめ
これらのコードを使えば、Excelシートのヘッダーやフッターに動的な情報を簡単に挿入できます。