教えて!ExcelVBA!

ExcelVBAの基礎知識・書き方について紹介します。

ExcelVBAで論理演算子の使い方

構文

論理演算子は以下の3つがあります。

演算子 意味
And かつ
Or または
Not 否定

これらの論理演算子は、条件文の中で使用され、条件文が成立するかどうかを判断する際に使用されます。それぞれの論理演算子の解説を以下に示します。

And

Andは、2つの条件が両方とも成立する場合にTrue(真)を返します。逆に、どちらか一方でも成立しない場合にFalse(偽)を返します。Andの構文は以下の通りです。

条件1 And 条件2
Or

Orは、2つの条件のうち、どちらか一方が成立すればTrue(真)を返します。両方が成立しない場合にFalse(偽)を返します。Orの構文は以下の通りです。

条件1 Or 条件2
Not

Notは、条件が成立しない場合にTrue(真)を返します。条件が成立する場合にはFalse(偽)を返します。Notの構文は以下の通りです。

Not 条件

プログラミング例

具体的なプログラミング例を紹介します。

Sub 複数条件の例()
    Dim 点数 As Integer
    Dim 出席率 As Integer
    点数 = 78
    出席率 = 90
    If 点数 >= 80 And 出席率 >= 90 Then
        MsgBox "非常に優秀です"
    ElseIf 点数 >= 60 And 出席率 >= 80 Then
        MsgBox "合格です"
    ElseIf 点数 < 60 Or 出席率 < 80 Then
        MsgBox "再試験または追加の出席が必要です。"
    End If
End Sub

上記のプログラムは、点数と出席率の条件を組み合わせて評価を表示します。点数が80以上で出席率が90%以上の場合に「非常に優秀です」と表示され、点数が60以上で出席率が80%以上の場合に「合格です」と表示されます。それ以外の場合は「再試験または追加の出席が必要です。」と表示されます。

まとめ

論理演算子(And, Or, Not)は、条件を組み合わせてプログラムの動作を制御するために非常に重要です。これらを使うことで、複雑な条件を簡潔に表現することができます。特に、複数の条件を評価する場合や、条件の否定を表現する場合に役立ちます。